HFO-1234yf冷媒、導入量急増へ
デュポン™オプテオン®YFで自動車の環境負荷を大幅削減

 米国デュポン社(本社:デラウエア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:エレン・J・クルマン)の特殊化学品・フロロ製品事業部は、2014年6月3日(米国時間)、2014年の年末までに世界中の車両およそ300万台に新冷媒HFO-1234yfが使用されるとの予想を発表しました。本冷媒の導入により、今日世界規模で大きな課題となっている、自動車による環境負荷の低減が可能となります。
 自動車メーカーの大半は現在HFO-1234yf冷媒を使用していますが、このことにより、これら自動車メーカーは、欧州連合(EU)のカーエアコン指令(MAC)に適合するだけでなく、気候への影響を低減する製品の使用を推奨する目的で設定された米国環境保護局(EPA)のクレジットを得ることとなります。
 「自動車メーカーにとってはEPAクレジットの取得だけでも十分な誘引となることから、米国市場における自動車の50%が2018年までにHFO-1234yf冷媒に転換していくものと予想しています」とデュポン特殊化学品・フロロ製品事業プレジデントのティエリー・F・J・ヴァンランカーは語っています。「欧州ではMAC指令への適合が義務づけられているため、新冷媒への転換率はもっと高くなるものと見込んでいます」
 また、HFO-1234yf冷媒の導入は、今後予想される規制の進展に影響される可能性があります。例えば、米国では今年の早い時期に、新車のカーエアコン用途でのHFC-134a冷媒の使用を撤廃するという規制の策定が予想されています。さらに、日本では、自動車用途を含むHFC冷媒の段階的廃止の日程につき、最終的な規制を策定する予定となっています。
 HFO-1234yf冷媒は、特に自動車産業において、EU加盟国で販売されるすべての新型車について、地球温暖化係数(GWP)が150を超えない自動車用冷媒を使用することを義務づけるEUのMAC指令に適合する製品として開発されました。2017年までをめどに、EU市場で販売されるすべての新車はこの基準を満たしていなければなりません。世界中の自動車メーカーの大半が、デュポン™オプテオン®YFとしてデュポンが販売しているHFO-1234yf冷媒を導入すると表明しています。
 オプテオン®YFはGWPが1未満です。これは、MAC指令で規定されている値をはるかに下回るものとなっています。オプテオン®YFは、従来の冷媒HFC-134aに比べ、99.9%も少ないGWPを実現しています。オプテオン®YFは地球温暖化係数が極めて低いことに加え、エネルギー効率に優れていることから、車の燃費性能を最適化し、気候に対する影響の可能性にさらなる低減をもたらします。
 「オプテオン®YFはこの先、自動車による環境負荷の大幅な削減に寄与することとなりますが、これは世界規模で重要かつ必要とされている持続可能性の一つを実現することでもあります」とデュポンフロロケミカル事業グローバル・ビジネス・ディレクターのキャスリン・K・マッコードは語っています。「本製品がEU、北米および日本で販売される新車のすべてに導入されたなら、およそ10億ガロン分の燃料を削減するか、あるいは150~320億マイル分の車の走行を帳消しにしたのと同じ排出量の削減がなされていたことでしょう」
 ドイツでは本製品の可燃性および焼却時の副産物の可能性について、なおも一部懸念の声が上がっていますが、これらの主張に対応すべく、第三者研究機関により実際の使用状況を想定した設定において広範かつ徹底的な調査が行われてきました。これら調査の結果に基づき、HFO-1234yf冷媒は自動車産業および規制機関の承認を得るに至りました。最近では、あるドイツの教授が検査結果に基づく安全リスクを指摘しましたが、それによれば、本製品の燃焼による分解の結果、フッ化カルボニルが生成されるというものでした。
 「実際には、長年にわたる周知の事実として、フッ化カルボニルはHFC-134aなど、数多くのフッ素系冷媒の分解により生成されるものの、これらフッ素系の冷媒は、過去20年にわたって10億台を超える数の車両において安全に使用されてきました」とデュポンの優れた科学者でフッ素化学の第一人者、マリオ・ナッパは語っています。「加えて、これは科学の文献によく記されていることですが、極端な話、仮に理論上フッ化カルボニルが生成されたとしても、それが存在するのはほんの一瞬で、人に危害をもたらすほど長い時間にはなりません」
 数多くの自動車産業団体および政府当局は、広範な試験を実施した後、HFO-1234yf冷媒はカーエアコン用途として安全に使用できると結論づけました。この判断は、SAEインターナショナルおよびドイツ政府自動車局(KBA)をはじめとする機関が実施した多くの調査データに基づくもので、EUの共同研究センターにより確認がなされました。確かに、HFO-1234yf冷媒は現在、広範な規模で導入が進んでいますが、それは、本製品が極めて低いGWPを実現していることと燃料効率に優れていることに加え、自動車メーカーが要求する性能、安全性、費用効率、および産業への迅速な対応を実現しているからです。

 デュポンは1802年の創業以来、世界最高水準の科学技術を基盤に、革新的な製品や素材、サービスを提案しています。お客様や政府、NGO、オピニオンリーダーとの連携を通じ、世界中の人々に十分に安全な食糧を提供すること、化石燃料依存からの脱却、人と環境の保護など、世界的な課題へのソリューションを見出すご提案が出来ると信じています。デュポンの取り組みに関する詳細は、http://www.dupont.co.jp(米国サイト:http://www.dupont.com)をご覧ください。

*  デュポン™オプテオン®は米国デュポン社の登録商標です。

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