デュポン 乳酸菌が体重増加の抑制 および耐糖能の改善を示す 研究を発表
デュポン™ダニスコ®の乳酸菌、B420™投与で確認

 米国デュポン社(本社:デラウエア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:エレン・J・クルマン)は、同社の乳酸菌(プロバイオティクス)B420TMの投与が、体重増加を抑制および耐糖能を改善し、これによりマウスにおける高脂肪食の悪影響を相殺する事を発表した。

 この画期的なプロバイオティクス研究は、国際的に有名な糖代謝の専門家であり、フランス、トゥールーズの国立保健医療研究所の研究部長、Remy Burcelin教授とフィンランド、カントヴィクのデュポン ニュートリション&ヘルス研究センターの共同研究の一環として実施された。
「10年前、体重増加の抑制における腸内細菌叢の因果的役割が、科学者たちによって提唱された。それ以来、体重増加と腸内細菌叢の関係は、主要な研究分野とされていたが、臨床的価値を伴う実用的な結果は得られていなかった。今回、ある特徴を持つプロバイオティクスにより新しい道筋が開かれた。作用機序が明らかになりつつあり、代謝の生理的制御に関し腸内細菌叢に効果的に的を絞っていく機会が増える。」と同研究のBurcelin教授は語った。
「これらの新しい研究結果は、過去の動物実験の結果を確認し、インスリン耐性などの代謝性疾患の発症に加えて、B420TMが体重や身体組成にも影響を及ぼす可能性があることを示している」と、カントヴィクのデュポン ニュートリション&ヘルス アクティブ ニュートリション テクノロジーリーダーのSampo Lahtinenは語った。

ビフィドバクテリウム・ラクティス420TMの作用
 今回使用されたプロバイオティクス菌株、ビフィドバクテリウム・ラクティス420TMは、自然発生する乳製品由来の菌株である。この菌株は主にその抗炎症特性に焦点を当て、何年にもわたりデュポン ニュートリション&ヘルスによって研究が行われていたが、最近になって代謝におけるその影響に焦点が当てられるようになった。
 今回の研究では、代謝障害を有する肥満マウスと、糖尿病マウスの2種類のモデルを高脂肪食の試験に用いた。プロバイオティクス菌株B420TMは体脂肪を劇的に減少させるとともに、これらの被験マウスの、損なわれていた耐糖能の改善が示された。注目すべきことは、B420TMの投与は、糖尿病マウスの炎症性肝疾患の指標を健常対照マウスの程度まで低下させた事である。肝臓は代謝をコントロールする重要な器官であり、肥満に関連する代謝性疾患の発症において中心的な役割を果たす。この所見が示すように、プロバイオティクス治療はより広範囲の効果を代謝に波及させる可能性がある。腸の機序は糖尿病マウスモデルで調べ、B420TMは特定の病原菌の小腸粘膜への付着を減少させることが示された。これらの細菌は、リポ多糖(LPS)と呼ばれる炎症性の高い表面分子を包含する。血中リポ多糖濃度の上昇(代謝エンドトキシン血症)は、軽度の炎症、インスリン耐性、および肥満との関連を多くの科学者が指摘している。際立つ点として、B420TMは、糖尿病マウスにおける血清リポ多糖値を完全に正常化することもできた。

新しい専門分野の開発 
 肥満、脂肪肝、およびインスリン耐性はいわゆる心血管代謝症候群(メタボリックシンドローム)の一部であり、腸内細菌叢の不安定さ(腸内毒素症)との関連がますます強まっている。この所見により、代謝障害が腸内細菌叢の腸内毒素症に関連する場合は、プロバイオティクスおよびプレバイオティクスは潜在的に肥満および肥満に関連する代謝障害の克服を助けることが示され、さらなる調査が必要である。
 「この新しい研究分野によって将来、機能性食品におけるプロバイオティクスへの新たな扉が開かれることを確信し、プロバイオティクスが代謝性疾患に及ぼす影響に関する研究プログラムを開発している」とデュポン ニュートリション&ヘルス 研究センターのヘルス&プロテクション テクノロジーリーダーのMartin Kullenは語った。

 デュポン ニュートリション&ヘルスは、持続可能なバイオ技術に基づいた広範な食品素材や、より安全かつより健康で栄養価の高い食品を提供するための先進的な分子解析技術を提供することにより、世界的な食品の課題に挑戦しています。お客様との緊密なコラボレーションを通じて、デュポンは常に革新技術の研究開発に全力を尽くし、比類のない市場価値を創造し続けています。

 デュポンは1802年の創業以来、世界最高水準の科学技術を基盤に、革新的な製品や素材、サービスを提案しています。お客様や政府、NGO、オピニオンリーダーとの連携を通じ、世界中の人々に十分に安全な食糧を提供すること、化石燃料依存からの脱却、人と環境の保護など、世界的な課題へのソリューションを見出すご提案が出来ると信じています。デュポンの取り組みに関する詳細は、http://www.dupont.co.jp(米国サイト:http://www.dupont.com)をご覧ください。