デュポンおよびダウ、対等な経営統合を発表
農業、素材科学、特殊化学品に特化した、 世界的大手となる3つの上場会社設立へ

・Ÿ シナジー効果の高い取引により、約30億ドルのコスト削減効果が予想され、約300億ドルの市場価値創出が見込まれます。

Ÿ・ さらに、約10億ドルの成長効果が見込まれます。

Ÿ・ 合併発表時点における時価総額は、約1300億ドルです。

Ÿ・ ダウのアンドリュー・リバリス氏が執行役会長に、デュポンのエドワード・ブリーンが最高経営責任者(CEO)に就任します。さらに、それぞれの事業に諮問委員会を設置します。

Ÿ・ ダウおよびデュポンの株主が、新会社株式(希釈後、優先株除く)の約50パーセントをそれぞれ取得します。

 

 デュポン(本社:米国デラウエア州、会長兼CEO:エドワード・ブリーン)および、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:アンドリュー・リバリス)は、両社の取締役会が全会一致で、両社の対等合併に合意したと発表しました。新会社名は「ダウ・デュポン」となります。統合後、節税効果のある事業分割により、3つの独立した上場企業を設立する計画です。分割は合併完了後、関連当局および取締役会の承認を経た後、18カ月から24カ月以内に可能な限り早期に実施される予定です。

 3つの新会社は、世界的規模の農業関連会社、素材科学会社、技術とイノベーションに基づく特殊化学品会社となります。これらの事業会社は、それぞれが明確な重点分野、適正な資本構成、明白で魅力的な投資テーマ、スケールメリット、イノベーションへの投資能力を備え、顧客に向けた優れたソリューションおよび選択肢の提供が可能になります。

 「今回の合併は、化学業界の流れを変えるものであり、イノベーションそして材料科学における2つの強力なリーダーをひとつにするという、われわれが10年以上目指してきたビジョンの集大成ともいえるものです。世界の複雑化した課題や機会を受け、この10年の間に、われわれの業界全体が構造的な変化に直面してきました。それにより企業は、先見性、敏捷性そして実行への注力が求められています。この合併取引は、ダウが継続してきた改革を最大限に推し進めるものであり、重大な価値を創出するとともに、3つの強力な新会社を生み出すものです。対等な合併により、両社の成長性を大幅に強化するとともに、株主や顧客に向けて価値を創出してまいります」と、ダウの会長兼CEOアンドリュー・リバリス氏が述べています。

 デュポンの会長兼CEOエドワード・ブリーンは以下のように述べています。「今回の合併は、2つの高度に相互補完的な世界的大手を組み合わせることで、強力かつ特化した業界を代表する3つの新事業を生み出すとともに、長期的で持続可能な株主価値を生み出すことができる画期的な機会です。それぞれの事業会社は、資本をより効果的に配分し、イノベーション力を効率的に適用するとともに、付加価値のある製品とソリューションを世界中のより広い顧客に提供することが可能になります。デュポンにとっては、さらなる高成長や高付加価値を可能にする決定的な飛躍になります。対等な合併により、コスト削減効果と成長効果が生まれ、短期的にも重大な価値が生み出されます。長期的には、将来的な3社分割により、株主と顧客にとっては、さらなる大きな付加価値が見込める上、世界的な課題解決のために需要のある製品を提供することで、魅力的な市場分野において市場リーダーになることにより、従業員にとっては、より多くの機会を得ることができるようになります」 

高いシナジー効果

 合併完了後の新会社は、「ダウ・デュポン」となります。発表時点における時価総額は約1300億ドルを見込んでいます。取引規定により、ダウの株主は1株当たり新会社の1株を受け取り、またデュポンの株主は、1株当たり1.282株を受け取ります。優先株を除き両社の株主は、希釈後約50パーセントずつの株式を取得することになります。

 合併完了後24カ月以内に、シナジー効果が100パーセント達成された際には、約30億ドルのコスト削減効果が見込まれます。さらに、10億ドルの成長効果が見込まれます。

3つの上場企業設立へ

 両社の取締役会の計画として、合併完了後、ダウ・デュポンは節税効果のある事業分割により、投資適格信用格付けを持つ3つの独立した上場企業を設立します。3つの企業それぞれが、強力なイノベーション力、強化されたグローバルなスケールメリット、製品ポートフォリオ、集中した資本配分、独自の競争力を備えた市場ポジションを擁する、強力で焦点の明確な事業会社になります。取締役が計画する3つの事業は以下のとおりです。

Ÿ・農業関連会社:デュポンとダウの種子および農業製品事業で構成される、世界を代表する農業関連事業になります。最も総合的で多様な製品ポートフォリオ、短期および中長期的な成長機会を持つ強力な新製品パイプラインを有します。2つの会社が相互に補完することで、世界各国の農家に向けてより幅広いソリューションと選択肢を提供します。2014年度の売上高の合計は約190億ドルになります。

・素材科学会社:デュポンのパフォーマンス・マテリアル分野とダウのパフォーマンス・プラスチック、パフォーマンス・マテリアルズおよび化学品、インフラストラクチャー・ソリューションズ、コンシューマー・ソリューションズ(ダウ・エレクトロニック・マテリアルズを除く)で構成される、業界大手企業になります。相互補完的な両社の事業構成により、低コストかつイノベーションに立脚した事業を通じて、包装材、輸送・運輸、インフラ、その他市場における顧客に向けて豊富かつコスト効果のある製品を提供します。2014年度の売上高の合計は約510億ドルになります。

・特殊化学品会社:両社の投資傾向や特殊製品への注力を結集した、技術力およびイノベーションに基づく独自事業になります。デュポンの栄養・健康、バイオ関連、安全保護関連、エレクトロニクスおよびコミュニケーションズ、そしてダウ・エレクトロニック・マテリアルズで構成されます。相互補完的な事業構成により、エレクトロニクス業界に新たなグローバル・リーダーを生み出し、また、それぞれの事業による効率的な技術開発とイノベーション力による選択的な投資が可能になります。2014年度の売上高の合計は約130億ドルです。

 それぞれの事業に諮問委員会が設けられます。ブリーンが農業関連および特殊化学品委員会を率い、リバリス氏が素材科学委員会を率います。これら委員会がそれぞれの事業を管轄し、リバリス氏とブリーンと共に、独立した会社の設立に取り組みます。 

経営、企業統治、本社

 合併完了後、ダウ会長兼CEOであるリバリス氏がダウ・デュポン取締役執行役会長に就任し、デュポン会長兼CEOであるブリーンが、ダウ・デュポンCEOに就任します。リバリス氏とブリーンは共に取締役会直属になります。また、最高財務責任者(CFO)が任命された際には、ブリーンの直属になります。

 ダウ・デュポンの取締役会は、現在8名ずつのダウとデュポンの取締役を含む16名で構成される予定です。取締役の氏名は、合併が完了する前後で発表されます。また、3社の分割が完了する前に、それぞれの委員会が3つの新会社の指導者を任命します。

 合併完了後、ダウ・デュポン本社は、ミシガン州ミッドランドおよびデラウエア州ウィルミントンの2カ所体制となります。 

承認および合併完了までの期間

 合併は、関連当局およびダウ、デュポンの株主承認をはじめとする諸条件の充足後、2016年下半期での完了が見込まれています。計画される3社の分割は、合併完了後18カ月から24カ月以内に完了する見込みです。

 デュポンは1802年の創業以来、世界最高水準の科学技術を基盤に、革新的な製品や素材、サービスを提案しています。お客様や政府、NGO、オピニオンリーダーとの連携を通じ、世界中の人々に十分に安全な食糧を提供すること、化石燃料依存からの脱却、人と環境の保護など、世界的な課題へのソリューションを見出すご提案が出来ると信じています。デュポンの取り組みに関する詳細は、http://www.dupont.co.jp(米国サイト:http://www.dupont.com)をご覧ください。

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