デュポン パイオニアおよび米国ブロード研究所の協力により農業分野におけるCRISPRライセンスへのアクセスが開かれたものに

米国マサチューセッツ州ケンブリッジおよびアイオワ州ジョンストン、2017年10月18日-ダウ・デュポンアグリカルチャー事業部門のデュポン パイオニアおよび米国のブロード研究所は、農業分野における商業目的の研究および製品開発利用に対し、それぞれが管理するCRISPR-Cas9の知的財産権を非独占的に共同供与することに合意したと発表しました。CRISPR-Cas9ライセンスの二大保有者であるデュポン パイオニアと米国ブロード研究所は、本技術の農業分野への利用を望む全ての事業体が、本技術を最大限に活用することを可能にするという共通の目的の下に協力することになりました。これにより、大学や非営利団体は本技術の基盤的知的財産(IP)を自由に学術研究に利用できるようになります。

「本技術をより多くの方に利用してもらうことにより、世界中で食糧供給上の多くの恩恵を享受出来るようになります。例えば、農業従事者はより安定的に高収量の野菜、穀物、果物を生産および収穫出来るようになり、消費者はより栄養価が高く、健康的で、手ごろな価格の食品を入手出来るようになります。また、社会全体にとっても農業システムの持続可能性の改善という利点をもたらします」とデュポン パイオニアの研究開発部門の責任者、ニール・ガターソン副社長は述べています。「非常に重要なのは、農業分野において本技術を広く使えるようにすることです。米国ブロード研究所と協力することで、CRISPR-Cas9へのアクセスを最大化することが出来ます」

「商業研究のライセンスについてデュポン パイオニアからの提案を受けたことで、本技術の農業分野での利用における幅広いアクセスを可能にするという他にはない機会を見出すことができました」と米国ブロード研究所の社長兼創設者であるエリック・ランダーは述べています。「農業の進歩を加速するために研究と商業化を推し進めるという、デュポン パイオニアのコミットメントを素晴らしいことだと思っています」

CRISPRを取り巻くライセンス環境は複雑で、複数の団体の特許および特許出願が含まれます。科学的なツールを可能な限り幅広く利用できるように、しばしば包括的な知的財産へのアクセスが望まれます。このようなアクセスを実現するため、デュポン パイオニアと米国ブロード研究所は以下のような、農業分野における非独占的なライセンスの共同枠組みに合意しました。
(i)米国ブロード研究所および共同所有者兼提携先(ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、ニューヨーク・ゲノム・センター、ロックフェラー大学、アイオワ大学を含む)が保有する知的財産への非独占的アクセス供与を継続、(ii)デュポン パイオニアが保有する基盤的な知的財産および同事業がERS Genomics社カリブー・バイオサイエンシス社ヴィルニュス大学よりライセンスを受けた知的財産への非独占的アクセスを供与。CRISPR技術の遺伝子ドライブやヒト向けのタバコ製品への利用に対するアクセスは除きます。

米国ブロード研究所とデュポン パイオニアは、本技術に関心を持つ事業体に対し、それぞれが保有するCRISPR-Cas9知的財産について、非独占的にライセンスを供与する権利を継続保持します。

ライセンスや商業利用に関するお問い合わせは、openinnovation@pioneer.comおよびlicensing@broadinstitute.orgにメールでご連絡ください。またthe Broad websiteも併せてご覧ください。

研究機関あるいは非営利団体の研究者の方が研究目的で本技術を用いる場合、ライセンス取得は不要です。

農業分野におけるCRISPR-Casについては、http://crisprcas.pioneer.comをご覧ください。

米国ブロード研究所による農業分野向けCRISPR技術の利用に関する活動については、Broad websiteをご覧ください。

米国ブロード研究所について
米国ブロード研究所(the Broad Institute of MIT and Harvard)は、当時の創造的な科学者による医療変革を奨励するために2004年に発足しました。生命の全分子構成要素とその関係性の解明、主要なヒト疾患の分子データベースの発見、診断約と治療薬への効果的かつ新たなアプローチの開発、さらに発見成果やツール、手法、データなどを科学界全体に向け公開しています。

マサチューセッツ工科大学 (MIT)とハーバード大学およびその系列病院、ロサンゼルスの慈善家Eli & Edythe L. Broadによって創設された米国ブロード研究所は、MITおよびハーバード大学バイオメディカルリサーチコミュニティの内外の教授や専門スタッフ、学生を擁し、世界40ヶ国超の100施設を超える民間および公的機関と共同研究を行っています。
詳細はhttp://www.broadinstitute.org.でご覧ください。

デュポン パイオニアについて
デュポン パイオニアはダウ・デュポンのアグリカルチャー事業部門です。世界90ヶ国以上の農業従事者の皆様に向け、最先端の植物遺伝資源および高品質な種子をお届けする世界的な開発者およびサプライヤーです。作物の栽培に関するサポートやサービスにより、農業従事者の皆様の生産性および利益向上のお手伝いをしています。世界中の人々に向けた持続可能な農業システムの開発に努めています(Science with Service Delivering Success®)。

ダウ・デュポンのアグリカルチャー事業部門について
ダウ・デュポン(NYSE:DWDP)のアグリカルチャー事業部門は、デュポン パイオニアおよびデュポン農業製品事業部、ダウ・アグロサイエンスの強みを統合した事業部門です。遺伝資源、バイオテクノロジー形質および作物保護の分野における卓越した研究・開発により、業界で最も完全な製品ラインを持ち、農業におけるイノベーションを推進し、世界中の農業生産者の生産性向上や世界人口増加に対応する食糧安全保障の強化に尽力することをコミットしています。

ダウ・デュポンは、アグリカルチャー事業部門を独立した上場企業として分割する計画です。http://www.dow-dupont.com

本参考資料は、米国時間2017年10月18日に米国ブロード研究所およびデュポン パイオニアが共同配信したリリースの抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

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この件に関するお問い合わせは、下記までお願いします。

デュポン パイオニア Kerrey Kerr-Enskat 
電話:+515-423-8251 メールアドレス:kerrey.kerr-enskat@pioneer.com

米国ブロード研究所 David Cameron 
電話:+617-714-8600 メールアドレス:dcameron@broadinstitute.org