Nomex® の吸湿発散性のメリット

防護衣料の効率性および着用性の決め手となる要素は安全性だけでなく、快適性や外観なども影響します。

吸湿発散性は、着用者の快適性を左右しますが、客観的に測定することができます。 吸湿発散性の基準は、生地構造を透過する皮膚の蒸気や汗の蒸発です。 発汗保護ホットプレート試験法 (ISO 11092) は、水蒸気透過に対する材質の抵抗を測定して、Ret 値 (m².Pa/W 単位) で表します。 生地の吸湿発散性能は、その通気性 (空気を通過させる性能、ISO 9237 に準拠した試験) も影響します。 通気 (ℓ/m²/秒単位) は、生地を通過する空気や皮膚周辺の空気の流れに影響し、着用者が皮膚の乾燥感を得られるため、快適性の重要な測定値です。

Nomex® 繊維製の一般的な単層生地は、難燃性化学物質で加工処理した綿製および綿混紡製の生地よりも吸湿発散特性を高めることができます。 犬の骨の形をした独特な繊維の毛細管作用 によって、相当量の蒸気が繊維を伝って広がります。

Nomex® 繊維製の一般的な単層生地は、200 回洗濯した後も高い通気性が維持されます。 綿混紡製の生地は、50 回洗濯すると通気性が大幅に損なわれます。洗濯によって生地が凝縮するためと考えられます。

TEGEWA滴下試験法

試験結果
個人用防護装備に使用される生地の吸湿発散性は、汗の吸上時間と 1 分後の汗の拡散範囲の値で評価します。
汗の吸上時間は、汗の滴が生地に吸い込まれるまでの時間を表します。 1 分後の汗の拡散範囲は、1 分間に汗が広がる面積を表します。

生地構造、製織方法、加工処理などによって、生地の通気性や吸湿発散性能が向上することもあれば悪化することもあります。 DuPont がその提携先を、品質を実証する欧州の Nomex® バートナー  ネットワークに限定しているのもこのためです。