低摩擦の機械用プラスチック

低摩擦性と耐摩耗性を兼ね備えた機械用プラスチック

DuPont の高性能機械用プラスチックは、低摩耗性、低摩擦性を兼ね備えたソリューションです。 強度、剛性、耐疲労性を備えた本製品は、可動部品の保護、製品寿命の延長、保守作業の軽減に役立ちます。

コスト削減につながる機械用プラスチックの強靭性

摩擦によって摩耗と損傷が生じると、材料の寿命が短くなり、製品の性能と効率が低下し、維持費や交換費が増加します。 多くの場合、摩擦係数が大きいほど、部品や製品の寿命は短くなります。

DuPont の材料科学リソース チームは、用途開発において概念から商品化までメーカーと連携し、材料の応用経験で獲得した知識や技術を提供することで、低摩耗性、低摩擦性の樹脂、部品、シールを必要とする最終用途の評価を支援します。

プラスチックには優れた機械特性が備わっていることから、高い耐食性と耐摩耗性を発揮し、成形費の削減と仕上げ時間の短縮にもつながり、組立を簡素化できます。

さまざまな用途

コンベアなどの産業用機械では、さらに耐久性の高いプラスチックを使用することで、耐荷力の向上とスライド速度の高速化につながり、システムの信頼性、能力、エネルギー効率を向上させることができます。

自動車関連用途では、低摩擦性は、エンジン効率の向上と燃料消費量の削減をもたらします。 同時に、強度や剛性などその他の機械特性に加え、耐薬品性や成形性を発揮し、広範な用途でイノベーションに貢献します。

産業用コンベアに最適な Delrin®

DuPont™ Delrin® 内部潤滑性耐摩耗樹脂は、食品加工から半導体生産まで、幅広い業界で使用されているコンベアの摩耗、摩擦、ノイズの問題の解決にも貢献します。 Delrin®低摩擦性グレードにより、チェーンと摩耗ストリップの寿命が延び、製品が滑らかに滑り、動作音も軽減され、運転時に潤滑油が不要になります。

Renault が Delrin® を燃料ポンプに採用

自動車メーカーの Renault が燃料残量測定装置と燃料ポンプに採用したのは、Delrin® でした。これは、優れた機械特性、耐薬品性、成形性が評価されたためです。 Renault は、本製品を採用することで、部品数を減らし、コストを抑え、生産性を上げ、品質の改善に結び付きました。

摩耗と摩擦のチャート

BMW 自動車のドアに採用された総合的なソリューション

Delrin® は、BMW 自動車のドアにも採用されています。 標準的なスチール製の部品は、滑らかに開閉できるように潤滑油を塗りますが、この場合、定期的な保守作業が必要となります。 BMW は DuPont のエンジニアと協力して、DuPont™ Kevlar® で改質したDelrin® 100KM アセタール樹脂を使用し、低摩擦、高性能の代替品を選び出しました。

これら 2 つの材料を組み合わせて作られた低摩擦プラスチックは、BMW Series 5 リムジンのドアチェックのクレードルに使用され、潤滑油を使用しなくてもスムーズで静かにドアを開閉できるようになりました。

Vespel® が低摩耗、高効率のブッシュを実現

DuPont™ Vespel® ブッシュは、新型の排気ガス再循環 (EGR) バルブに採用されており、ディーゼル エンジンの新しい排出基準を満たすように設計されています。

Vespel® ブッシュは、優れた耐熱性、摩耗性能、自己潤滑性を発揮し、Taiho が開発した新しいコントロール アーム連結部の主要なベアリング面として機能します。 Vespel® ブッシュは、EGR バルブが寿命を迎えるまで、たいへん厳しい環境での使用にもかかわらず性能が維持されるため、新しい排出基準の準拠に貢献します。

溶融点がない、またはガラス転移点 (Tg) を上回ることから、Vespel® SP ブッシュはエンジンや排気系統の付近の高温にも耐えることができます。 こうした特性により、潤滑油を使用せず、エンジン ルーム内の塵埃や汚れにさらされても、ブッシュとして機能します。これは、金属製のブッシュでは不可能です。

高効率の機械用プラスチックがエネルギー消費量を削減

燃料 1 ガロンのうち、駆動輪に使用されるエネルギーはわずかに約 15 % で、ほとんどが無駄に失われることになります。 失われるエネルギーの約 10% が可動部品間の摩擦によるもので、これは 1 日あたり数百万バレルの石油に相当します。 つまり、摩擦と摩耗を低減してパワートレインの効率を改善することで、燃費を向上することができ、より持続可能な可動性にすることができます。

DuPont の科学者らは、高温下で摩耗に影響を与える重要な材料特性を明らかにし、DuPont™ Vespel® SCP 樹脂などの材料を使用することで摩耗性が 60 ~ 70% 改善することを実証しました。 DuPont で行った研究では、PEEK (ポリエーテル エーテル ケトン) の代わりに Vespel® SP-2515 (グラファイト充填ポリイミド) を使用すると、低温でも 45% ~ 55% の摩擦の低減が確認されました。