アプリケーション

ラグジュアリークラスの乗用車ブランドで一部のモデルに採用されている、アクティブスタビライザーサスペンションシステム用のバックラッシュフリーのストレインウェーブ・ギアボックス。

一般的な油圧式ロールスタビライザーよりも高速で作動するため、ストレインウェーブギアボックス・専用に開発されたブラシレスモーター・電子制御装置が搭載された先進的な電気機械式設計により、旋回時の車両のロールを劇的に低減します。 

課題

自動車メーカーの性能仕様を満たすため、ストレインウェーブギアボックスのメーカーは、それまで使用していたPAO グリースを上回る性能を持った潤滑剤を必要としていました。潤滑剤に要求される主要な特性として、ノイズ抑制性能、高荷重での摺動に対する良好な潤滑性、良好な低温性能、適切なグリース流動性、ギアボックスのエラストマーシールとの適合性などがありました。

ソリューション

このメーカーはギアボックスの潤滑のニーズを満たすため、MOLYKOTE^® のアプリケーションエンジニアリングの専門担当者と連携し、効果的なソリューションを見つけました。この用途に最初に検討されていたグリースと比較して、 MOLYKOTE^® G-1074 グリースは優れた性能を発揮しました。 

MOLYKOTE^® G-1074 グリースの性能特性は、下の表に示したように、PAO/エステルグリースと比較して優れています。 

MOLYKOTE^® G-1074 グリースの利点には次の通りです。

• より優れたノイズ低減能力
• 極圧・高速往復動での摩擦の低減
• 離油が少ない
• 優れた酸化安定性
• 広い使用温度範囲で良好な潤滑性
• H-NBR シーリングエラストマーとの優れた適合性

自動車のアクティブサスペンションシステム用ギアボックスの潤滑性能を踏まえ、メーカーは今後、ロボット、農機具、自動運転車、工業用制御技術などの他のアクチュエーター用途でも、MOLYKOTE^® G-1074 グリースを使用する予定です。業界の動向によると、メカトロニック・ロールスタビライザーへの用途は、複数の車両プラットフォームに広がる可能性を秘めています。

比較性能試験*

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