適切な防護で危険を最小化する
アスベストは、天然に存在する数種の繊維状ケイ酸塩鉱物の通称です。アスベスト繊維は耐熱性と強度に優れているため、ラギングやコーティング、床タイル、屋根材、アスベストセメント製品、電気絶縁材などの絶縁材のほか、車両クラッチやブレーキライニングなどにも長年使用されてきました。
アスベストは現在、全面的に使用が禁止されていますが、この非常に危険な材料は今でも多くの建物や機械に使用されています。デュポンタイベック®製の防護服は、耐久性と快適性に優れ、アスベスト作業に伴う数多くの危険から確実に作業者を保護します。
アスベストの危険性とは
アスベストは非常にもろい物質であるため、微細な繊維が少量または大量に大気中に放出されることがあります。アスベスト繊維を吸入すると、アスベスト症、肺がん、中皮腫などの深刻な健康への影響が生じる可能性があります。
ビルの保守作業者は、配管、屋根、壁などの建築物や工業用施設の熱材工事でこれらの繊維に接触する多大な危険性があります。
適切な防護で危険を最小化
作業を行う前には、包括的なリスク評価を実施し、予防措置を確立する必要があります。雇用者は、必要な作業組織、適切な装備 (適切な保護具を含む)、安全な作業システム、訓練、情報、および監督を提供する義務があります。適切な個人用保護具は、通常、マスク、カバーオール、手袋、安全靴などです。
適切な防護用衣料の選択
アスベスト作業時の2次汚染を避けるためには、防護用カバーオールが浮遊粒子 (カテゴリー III、タイプ 5) に対する高度なバリア性を備え、以下の一般的な要件を満たす必要があります。
• 高度な粒子遮断性 (素材、縫い目)
• 粒子が衣類に付着するのを防ぐ滑らかな表面
• 腕と脚の開口部がぴったりフィットすること (伸縮性のある袖口と足首)
• 他の個人用保護具 (マスク、ゴーグル、手袋) を併用できること
• 快適な履き心地と動きやすさ
タイベック® 600 Plusやタイベック® 500 Xpert などのデュポン™タイベック®製の防護服は、浮遊粒子 (タイプ5) に対する優れた遮断性を提供します。
マイクロポーラスフィルム (MPF) 製やSMS (スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド) 製の他のタイプ5防護服との比較において、タイベック®製の防護服は、EN ISO 13982-2* に基づく平均総内部漏出 (TILa) が有意に低く、平均値は 1% 未満でした。タイプ5の製品規格では、試験対象の10着の防護服のうち8着で最大15%の内部漏出が認められています。
独自の不織布構造を持つタイベック®は、空気中の粒子や多くの水性無機化学物質に対して耐久性のあるバリアを形成し、たとえ外層が複数の箇所で摩耗しても、バリア性能は損なわれません。MPFは、保護外層が摩耗により容易に損傷します。SMS は構造が開放的であるため、より多くの粒子が防護服を貫通します。
タイベック®は高い耐摩耗性と引き裂き抵抗を備えているだけでなく、軽量で柔らかく、空気と水蒸気の両方に対する透過性があるため、きわめて快適な着心地です。 タイベック®は、その滑らかな表面と帯電防止処理により、粒子が防護服に付着するのを防ぎます。
危険な化学物質に対する防護の必需品
タイケム®製の手袋は、現場における万全の防護を実現する単一システムの一部です。