防護衣料市場で 40 年を超える実績を有するデュポンは、安全性の分野で定評のある世界的なリーダーです。 デュポンでは、安全上の問題の評価から最適な方法による作業員の防護まで、総合的なアプローチでアーク フラッシュ防護ソリューションを提供します。
デュポンの「4 つの P」とは、アーク フラッシュのリスク評価に基づいて、熱効果の深刻度を予測 (Predict) し、危険を根源で予防 (Prevent) し、なお負傷のリスクがある場合は適切な PPE で作業員を防護 (Protect) し、結果を公開 (Publish) して訓練を実施することです。
予測
作業員の安全を守るために、アーク フラッシュの危険性の深刻度を予測して、リスクを効率的に評価・管理できるようにします。 電気アークは、電気的な危険の中でも極めて致死性が高いにもかかわらず、特に理解が遅れているものの 1 つで、電気作業員の安全を守るためにはそのリスク評価が欠かせません。 安全性の基本原則は、危険性を設計の段階で排除、またはその根源で除去することです。 つまり、電気作業の大半は設備の電源を切ったうえで行う必要があります。
何らかの理由で電源を切ることができない場合は、電気アークが生じるおそれがあります。
危険測定および入射エネルギー
アーク フラッシュの熱効果の深刻度は、アークから一定の距離に立っている被害者の体表に到達する入射エネルギーの量によって定義されます。
アーク フラッシュの危険性に対するリスクをきちんと理解するためには、入射エネルギーが計算できなければなりません。 「4 つの P」で入射エネルギーの計算ツールが重要になるのはこのためです。
予防
アーク フラッシュの発生および作業員に対する危険を予防する方法を考えます。
アーク フラッシュの危険が存在するにもかかわらず作業を進める場合は、作業員に個人用保護具を着用させることを検討します。 ただし、個人用保護具は常に、以下の段階的なリスク管理対策を講じた後の最後の手段でなければなりません。
- アーク フラッシュの危険性の排除
- 最小化/技術管理
- 作業の安全管理体制
- 情報および訓練
- 個人用保護具
防護
予防対策が万全でない場合には、個人用保護具などの防護対策が必要になることがあります。
予防対策でリスクを管理しきれない場合、または危険、ばく露、リスクを軽減するあらゆる対策を講じた後も残存する入射エネルギーが 1.2 cal/cm² を上回る場合は、作業員の負傷を予防するリスク軽減手段として個人用保護具を装備する必要があります。
個人用保護具は最後の防御手段で、アーク フラッシュの発生を防ぐものではありません。
アークに対応する革新的なデュポン™ ノーメックス® の生地で製造された衣服および衣服ソリューションについては、当社のオンライン カタログでご確認いただけます。
公開
危険管理対策として訓練を実施します。
リスク評価の結果を公開して共有します。
入射エネルギーおよびアーク フラッシュによる負傷のリスクが高いことを作業員に警告する個別のラベルを作成します。